プレスリリース

Halu、DBJスタートアップアクセラレーションアワード2024特別賞を受賞

リリース発行企業:株式会社Halu

情報提供:

株式会社Halu(「ハル」、本社:京都府京都市、代表取締役:松本友理、以下「Halu」)は、この度、株式会社日本政策投資銀行(DBJ)が主催する「DBJスタートアップアクセラレーションアワード2024」において、特別賞を受賞しましたことをお知らせいたします。

2025年3月10日 表彰式の様子

受賞について
「DBJスタートアップアクセラレーションアワード」は、経済・社会にインパクトを与える革新的なスタートアップを発掘・支援することを目的とした表彰制度として、日本の産業や経済活動を根底から支えてきたDBJが開催するものです。審査は、「革新性」、「経済・社会へのインパクト」、「実現可能性」、「ビジネスとしての成長性」の基準に基づき、複数回にわたって行われました。
Haluは、応募総数238件の中から8名のファイナリストに選ばれ、特別賞を受賞いたしました。「特別賞」は、当初予定されていた「最優秀賞」「優秀賞」に加え、特に社会へのインパクトの大きなビジネスプランを表彰するために設けられたものです。今回の受賞は、Haluが取り組む「障害児育児の課題を起点としたインクルーシブデザイン」の社会的意義と革新性が高く評価されました。
「DBJスタートアップアクセラレーションアワード2024」公式サイト:https://ssc.jeri.or.jp/award2024_finalist/

審査員の講評
審査員の方々からは、「人口は減少し、一方で、様々なコンディションをもった人が暮らすという多様性の増す日本社会において、個々のニーズを起点に考えるインクルーシブデザインは、今後ますます有用になる」と、「多様性を価値に変える」インクルーシブデザインの重要性について共感をいただきました。また、特に評価をいただいたのは、Haluの主力プロダクトである「IKOU(イコウ)ポータブルチェア」について、障害児向け商品は一般的には福祉関連の事業として公的な補助金の活用が想定される中、それに依存しない持続可能なビジネスモデルを模索する野心的なチャレンジをし、一定の見通しを立てている点です。「障害を持つお子さんだけでなく、健常のお子さんも対象とし、それによって製造コストを抑え、かつ流通経路も広く持つことができるという、非常に魅力的なビジネス」とのコメントを頂きました。
株式会社Halu代表取締役 松本友理の受賞コメント
「このたびは、Haluのビジネスモデルが社会に与えるインパクトの大きさが評価され、特別賞を設けていただいたことを、大変光栄に思います。自身の障害児育児の経験から生まれたインクルーシブデザインによるプロダクト・サービス開発の取り組みが、少子高齢・人口減少の局面を迎える日本社会において、その社会課題を解決するイノベーションとして認められたことに大きな喜びを感じています。この受賞を機に、私たちのチャレンジをより多くの企業・団体の皆様に知っていただき、協業や研修の提供等を通じてインクルーシブデザインを日本社会に根付かせ、誰もが使いやすい製品・サービスの開発と普及に取り組んでまいります。」

表彰式にてビジネスプランを発表するHalu代表・松本


DBJ・審査員・ファイナリストの皆様と一緒に(Halu代表・松本、前列右から2番目)

今後の展開
Haluは今回の受賞を契機に、以下の取り組みを強化してまいります:
- 企業・団体向けインクルーシブデザイン研修・セミナーの展開
- 障害児育児の課題解決につながる新商品・サービスの共同開発
- インクルーシブデザインの手法を活用し、多様な利用者ニーズに応える製品開発コンサルティングの提供

インクルーシブデザインを社会に広げ、障害者も健常者も「ともに使える」プロダクトや、ともにできる経験(イベント)を増やしていくことで、障害者と健常者との間にある隔たりをなくし、私たちの誰もが安心して前向きに生きていける社会づくりに貢献してまいります。
■「自由で自分たちらしい外出を、すべての子どもと親たちに。」
Haluは、「自由で自分たちらしい外出を、すべての子どもと親たちに。」をコンセプトに、障害児育児の課題を起点に、ユーザーの気持ちに寄り添う「インクルーシブデザイン」(後述)の手法を用いて、家族の「お出かけしたくなる気持ち」をたかめる商品を「IKOU(イコウ)」ブランドにて企画・開発・販売しています。

メイン商品である「IKOU ポータブルチェア」は、家の中でも外出先でも利用可能な、折りたたみ式のキッズチェアです。
体幹が弱く、一人で座ることが難しいため「外出しづらさ」を抱える障害児とその親の悩みを、「どこにでも気軽に持ち運べるほど軽量で、大人用の椅子等へ簡単に設置でき、子どもを安定した姿勢で座らせられる」ことで解消します。障害児に限らず、座位の安定しない小さなお子様を安心して座らせることができるため、2022年の発売以来、個人のお客様に加え、スポーツ施設・飲食店等の各種商業施設でも「あらゆる子どもを歓迎するキッズチェア」としてご活用いただき、小さなお子様連れの家族がこれまでアクセスしづらかった外出先に自由に出かけられる機会が増えてきています。

- スペック
- - 畳んだ時のサイズ:横 34 x 縦 27 x 高さ15 cm
- - 重さ: 3.2kg (500ml入りペットボトル約6本分)
- - - 詳細: https://ikoudesign.com/ja/product/ikou-portable-chair  
- 個人のお客様向けオンラインショップ: https://shop.ikoudesign.com/  
- 企業・団体の皆様からのお問い合わせ先: https://ikoudesign.com/ja/about/forbusiness
- - 導入実績:全国59の企業・自治体にて導入、92ヶ所に施設(24年12月末現在)

障害児と健常児がともに使用できるプロダクトで、多様な子どもたちのニーズに応えつつ、家族の多彩な外出機会を創出することで人々の交流を促進します。多様性が可視化される社会づくりに向け、新しい価値を提案しています。

「IKOUポータブルチェア」は女性でも気軽に持ち運びができ、様々な大人用の椅子に簡単に取り付け可能です。


SGマーク認証取得済。2022年グッドデザイン賞受賞。


スタジアム等の椅子にも設置可能。小さなお子様連れの家族も一緒にスポーツ観戦を楽しめます。※写真は、IKOUポータブルチェアをご導入・お客様へのレンタルサービスをされているバンテリンドームナゴヤ(株式会社ナゴヤドーム)様での様子。

インクルーシブデザインとは?
高齢者や障害者など、従来のデザインプロセスでは見逃されがちだった多様な人々のニーズに着目し、当事者を巻き込んで共に創るデザインアプローチのこと。「ユニバーサルデザイン」では一般的にすべての人が使いやすいよう、デザイナーがユーザーの普遍的な困難を想定し考案するのに対し、「インクルーシブデザイン」では、個々のユーザーの困難を起点に、デザインや製品開発のプロセスを当事者とともに行い、フィードバックを取り入れながら、ともにつくりあげていくことを特徴とします。
Haluでは、障害児育児の課題を起点に、当事者の課題解決に留まらずより多くの人たちにも生活の快適さや喜びを提供し、企業や社会の発展をもたらす「イノベーション」の一つのアプローチとして、インクルーシブデザインに取り組んでいます。
株式会社Halu(ハル)について
2020年4月創業。「インクルーシブデザインで多様性を価値に変え、分断のない世界をつくる。」をビジョンに掲げ、子どもをもつすべての家族の多彩な外出機会を創出するための安全・快適で個性的なプロダクトを提供しています。体幹が弱い乳幼児でも安定して座ることができ、外出先の椅子にも簡単に取付けられるキッズチェア「IKOU(イコウ)ポータブルチェア」を始め、機能性とデザイン性の両立をかなえる子ども服等、自社ブランド「IKOU」の開発製造販売のほか、インクルーシブな商品・サービス開発を目指す各企業様との共同開発や社員研修・コンサルテーション等も行います。令和6年度「バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰」内閣府特命担当大臣奨励賞、2022年度グッドデザイン賞、2024 64th「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」デザイン部門ブロンズなど、受賞多数。
- 代表取締役: 松本 友理
- オフィス: 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 京都芸術センター 北館3F 2号室
- ウェブサイト https://ikoudesign.com/ja/
- インスタグラム  https://www.instagram.com/ikou_official_/

■ 本件に関するお問い合わせ先
株式会社Halu
E-mail : contact@ikoudesign.com
コンタクトフォーム:https://ikoudesign.com/contact 

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