プレスリリース

紛争激化するコンゴ。ゲットイット、緊急人道支援に1500万円寄付

リリース発行企業:認定NPO法人テラ・ルネッサンス

情報提供:

認定NPO法人テラ・ルネッサンス(理事長:吉田真衣、所在地:京都府京都市、以下テラ・ルネッサンス)は、株式会社ゲットイット(代表取締役:廣田優輝、所在地:東京都中央区、以下ゲットイット)より、コンゴ民主共和国(以下コンゴ)東部の人道危機に対する支援活動に対して、1500万円の寄付を受領しました。これまでもIT機器のリユースを推進する同社と、コンゴで活動を実施する当会は、コンゴ紛争の要因となっている紛争鉱物問題解決のために連携。企業のIT機器売却益の一部を、同社がコンゴでの紛争被害者支援などのための寄付を実施してきました。今回は、コンゴ東部の紛争激化に伴う緊急人道支援などに同社の寄付を活用いたします。


コンゴの鉱山で働く人々の様子

コンゴ・ウビラの病院で治療を受ける子どもとその家族への緊急支援

紛争の背景にある紛争鉱物問題
コンゴでは、1998年以降の紛争で540万人以上の人々が犠牲となり、今もなお深刻な人道危機が続いています。紛争の背景には、サーバーなどのIT機器に使われるレアメタルをはじめとする鉱物資源をめぐる争い、いわゆる「紛争鉱物問題」があります。
これらの鉱物資源が武装勢力の資金源となることで紛争が長期化し、現地の人々の生活を脅かしています。鉱物資源の消費地である日本企業には、この問題に対する意識を高め、紛争鉱物を使用しない環境を作り出すことが求められています。

企業のIT資産を平和構築の力に。ゲットイットとテラ・ルネッサンスの連携
テラ・ルネッサンスは、コンゴにおいて2007年から紛争の被害にあった人々への自立支援などを行っています。ゲットイットとは、これまでもIT機器の提供や寄付を通じて協力関係を築いてきました。

「サーバー for コンゴ」は、企業が不要になったIT機器をゲットイットへ売却することで、その収益の一部がテラ・ルネッサンスのコンゴでの活動資金となる仕組みです。より多くの企業が紛争鉱物問題解決の支援に関わることを目指し、企業のIT資産を有効活用することで、紛争鉱物問題の解決とコンゴの平和構築に貢献することを目的としています。




「サーバー for コンゴ」のイメージ図

IT機器のリユース・リサイクルは、新たな鉱物資源の採掘を抑制し、紛争の資金源を断つことにも繋がります。これまでにゲットイットからの寄付は、コンゴ東部における元子ども兵やシングルマザーといった脆弱な立場にある人々への支援に活用されてきました。具体的には、養蜂製品の生産性向上と販売促進、家畜飼育の技術指導などを実施しています。

今回の寄付金は、これらの活動に加え、コンゴへの緊急人道支援にも充当される予定です。

武力紛争下のコンゴで命を守る:テラ・ルネッサンスの緊急人道支援活動

コンゴ民主共和国東部では、反政府武装勢力M23による武力紛争が激化し、2025年1月27日には東部最大の都市ゴマを制圧、さらに隣接する南キブ州へと進軍し、州都ブカブ市を制圧しました。報道によると、これまでの戦闘で約3000人が犠牲となっています。同国東部で支援活動を実施してきたテラ・ルネッサンスは、この状況を受け、緊急人道支援を開始しました。

主な支援内容
- 負傷者の医療施設への搬送
- 食料や石鹸などの生活物資の配布
- コンゴ国内避難民及び難民への支援

活動地域:コンゴ民主共和国東部(ウビラ市など)及び、ブルンジ共和国西部


隊列を組み、ブカブ市内を進むM23の兵士たち

コンゴ・ウビラの病院に物資を運ぶ当会スタッフ


テラ・ルネッサンスは、今後も現地の状況に合わせて、柔軟かつ迅速な支援活動を行ってまいります。

緊急支援の詳細およびクラウドファンディング:https://readyfor.jp/projects/peaceforcongo
代表者コメント


廣田優輝(ひろた ゆうき)/ 株式会社ゲットイット 代表取締役
今回の一報を聞いた時に、この長く続く紛争を解決に近づけていく取り組みの難しさを実感しました。私たちの取り組みの一部が継続困難になるという状況を聞き、力による支配との対決がいかに難しいのかを思い知りました。
積み上げてきた成果が大きく崩れかけていくこの状況下においても諦めることなく、できることを最大限に続けようとする鬼丸さんを始めとしたテラ・ルネッサンスの皆さんの話を伺って、私は「継続」の困難さと大切さを改めて知りました。
アフリカで生み出された資源と、それによって作られたIT機器が生んだ豊かさがお互いに循環して、「誰もが取り残されることなく、カラフルに輝く」。そんな世界を目指していきたいという思いからつけた「サーバーforコンゴ」プログラムを継続していくことで、リユースビジネスから得た収益が少しでも多くの命に役立つことを私たちは願っています。






鬼丸昌也(おにまる まさや)/ 認定NPO法人テラ・ルネッサンス 創設者・理事
コンゴ民主共和国東部での紛争激化を受け、テラ・ルネッサンスは一部事業を停止せざるえませんでした。ただ、人々の「いのち」と「暮らし」を守るため、緊急人道支援を開始しています。資源をめぐる争いは、人々の尊厳を深く傷つけています。
このような状況下、ゲットイット様の「サーバーforコンゴ」を通じたご支援は、大きな支えです。同社のリユース、リサイクル促進による問題解決への取り組みは、持続可能で画期的であり、そこから生み出される支援は、コンゴの人々に希望をもたらします。
これまでの協働を踏まえて、今回、緊急人道支援にも参画くださいました。これからも、同社とともに、誰一人取り残さない社会を目指し、コンゴの人々への支援を続けていきます。



株式会社ゲットイットについて



都内最大級の倉庫(勝どきZETTA、森下Ark)の豊富な在庫量と、マルチベンダー対応の技術力で、企業の抱えるITの「困った」を解決。サーバー・ネットワーク機器等ITハードウェアの専門家として、レガシーシステム運用に必要なEOSL保守(第三者保守)、IT資産の適切な処理・運用(ITAD)、検証環境構築のための機器レンタル、リユース品販売を中心とした「循環型ITソリューションサービス」を提供しています。「使えるものは、長く使う」「使い終わったものは、次につなげる」の2点を掲げ、保守による機器の長寿命化や機器のリユース・リサイクルにより、ITハードウェアが持続可能な形で運用される「Sustainable Computing (R)」の実現を目指しています。
HP:https://www.get-it.ne.jp

認定NPO法人テラ・ルネッサンスについて
認定NPO法人テラ・ルネッサンス
「すべての生命が安心して生活できる社会の実現」を目的に、2001年に鬼丸昌也によって設立。現在では、カンボジア、ラオスでの地雷や不発弾処理支援、地雷埋設地域の生活再建支援、ウガンダ、コンゴ、ブルンジでの元子ども兵の社会復帰支援を実施。また、日本国内では、平和教育(学校や企業向けの研修)や、岩手県大槌町で大槌刺し子を運営。2022年にはハンガリー、ウクライナにおける避難民への支援を開始。主な受賞歴:地球市民賞(独立行政法人国際交流基金)、社会貢献者表彰(公益財団法人社会貢献支援財団)、日経ソーシャルイニシアチブ国際 部門賞ファイナリスト(日本経済新聞社)、 第4回ジャパンSDGsアワード 副本部長(外務大臣)賞(外務省)、第52回毎日社会福祉顕彰(毎日新聞東京・大阪・西部社会事業団)、第1回SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞「平和の部」(公益財団法人岩佐教育文化財団)、第18回西日本国際財団アジア未来大賞(公益財団法人西日本国際財団)、第10回エクセレントNPO課題解決力賞(エクセレントNPOを目指そう市民会議)、ほか多数。国連経済社会理事会特殊協議資格NGO。

名称:特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス
所在地:京都府京都市下京区五条高倉角堺町21番地jimukinoueda bldg. 403号室
URL:https://www.terra-r.jp
理事長:吉田 真衣
設立:2001年10月31日(2014年5月30日より認定NPO法人)
事業内容:『地雷』『小型武器』『子ども兵』の課題に対するアジア・アフリカでの支援活動、および国内での『平和教育』を中心とした啓発活動 など

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