インターネットメディアの運営・出版などを手がけるタイムアウト東京(東京都港区)が10月初旬、オンライン版シティーガイド「タイムアウト京都」を開設した。
同サイトは、9月に発売されたポケットトラベルガイド「Kyoto Shortlist」のオンライン版で、英ロンドンのTime Out社と締結した包括的ライセンス契約に基づき、タイムアウト東京が運営を行っている。
「国境を越えて世界で活躍し、国際的な感覚を持った日本人が増えていったり、メード・イン・ジャパンの製品が世界で市場を形作り、海外からのインバウンド観光客が増加するという状況を作りあげていくには、海外に日本の優れた魅力を紹介するグローバルに知名度のあるメディアが必要」との考えから運営を決めたと話すのは、同社担当者の伊藤さん。
想定ターゲットは、「本当に素晴らしいものは、世界のどこであれ誰であれ、感動を与えてくれるという価値観を持つ、国境を意識しない高感度な都市生活者」(同社担当の伊藤さん)で、学生やOL、経営者、日本在住の外国人、外国人旅行者、外国人ビジネスマンと幅広い。
「『Time Out』という言葉には『外で過ごす時間』という意味が込められている。例えば、海外の方にとっては、英語で読んで『京都でこんなところがあるから、ちょっと行って見てこよう』、既に京都に来られている観光客であれば、『明日は清水寺に行くから、近くに面白いカフェはないかな』というように、おでかけルート作成に利用していただければ」とも。
伊藤さんは「生まれて間もないサイトで運営体制も日々手探りだが、国境を越えて楽しんでいただけるサイトとして充実させ、京都の魅力、ひいては日本の素晴らしさを世界に発信していきたい」と意気込む。