紅葉の名所として知られる京都高雄山の神護寺(京都市右京区梅ヶ畑高雄町)境内の地蔵院書院で11月1日、「弘法大師空海入山千二百年紀」にちなみ、写真家・永坂嘉光さんの写真展「空海の歩いた道」が始まった。
永坂さんは和歌山県・高野山に生まれ、30年以上にわたり空海の足跡を追い続けてきた。同展では、空海が住職として14年を過ごし日本に密教を広めるうえで重要な拠点となった神護寺をはじめ、永坂さんが取材した15万キロメートルにおよぶ道程を写真でたどり、空海に霊力を与えた自然の力や密教の世界を紹介する。
展示する作品は、「雲流の朝 高野山根本大塔」などの初期作品を含む約25点。会場では、永坂さんの作品写真集などの関連書籍やポストカード、作品の販売も行っている。
神護寺では「弘法大師空海入山千二百年紀」の期間中、秘仏「空海像」の特別公開(今月15日まで)や、境内のライトアップと金堂夜間拝観(17時~19時、今月30日まで)も行っている。
開催時間は10時~16時。入場無料(別途寺院拝観料は必要)。今月30日まで。