桂川に架かる久世橋(京都市南区)の高架下で11月1日、「まちぼうけproject まちわびカフェ」が開催された。
参加者が同イベント用の葉書で待ち合わせ相手を会場へ誘い出し、わざと遅れて到着することで相手に待つ時間と風景をプレゼントする同イベント。会場には「まちわびカフェ」を特設し、コーヒーを無料で提供した。
同イベントは2007年に始まり、これまで出町柳駅(左京区)付近の鴨川沿い、大枝アートプロジェクトの一環で行った大枝地域(西京区)、シネマホールが併設されている滋賀会館(滋賀県大津市)の屋上で開催してきた。
主催する伊波晋さんは「参加者には待つ感覚と周りの風景を楽しんでいただきたい。前回は見物客が多く、参加者が待っている人をみんなで待つという一体感があった」と話す。自分が待ちたいために友人に葉書を送ってもらい参加した人や参加者が自分宛に葉書を送り参加した人などイベントのファンも増えている。5回目の開催場所は、前回参加者のリクエストで桂川沿いに決まったという。
開催日はあいにくの雨天となった。当日にならなければ参加者がいるのか分らない状況で伊波さんは久世橋高架下に「まちわびカフェ」をオープンした。しかし、雨脚が強くなり参加者が訪れることはなかった。参加者を待つ状況となった伊波さんは「待っているのは楽しい。今後も年に1、2回は継続してやっていきたい」と話した。