京都大学吉田寮(京都市左京区吉田近衛町)で9月18日、「おめでとう!吉田寮ほぼ100周年祭」が始まった。普段から音楽や演劇などの団体が活動し、交流スペースとして利用されている吉田寮食堂(旧食堂)と広場が会場になる。
吉田寮は今年4月から同大学と同寮の建て替えについて協議を続けている。同イベントは現在利用されている寮や食堂をなくしたくないという思いから、寮生や食堂で活動してきた有志が集まる実行委員会が企画した。実行委員の唐仁原(とうじんばら)俊博さん(京都大学4年)は「自分たちで工夫して生活しやすい状態にしてきた現在の吉田寮や食堂をアピールし、現状を多くの人に知ってもらいたい」と話す。
同イベントは18日の前夜祭から始まり、連日イベントを行う。26日は同食堂を使ってきた劇団が出演する「演劇の日」、27日には同食堂で現在活動している団体による「ほぼ厨房使用者ライブ」が行われる。演劇の日には「ヨーロッパ企画」「中野劇団」「劇団衛星」「ベビー・ピー」などが出演する。
同寮は2013年9月13日で開設100周年を迎える。唐仁原さんは「吉田寮は97年目に突入して100周年に近づいた。より良いかたちで吉田寮を残すためのイベントになれば」と話す。
開催は今月30日まで。