京都・寺町のアートマネジメント会社、「上海アートフェア」に出展

アートマネジメントを手掛けるCOMBINEが9月9日~13日、上海で開催された「第13回 上海アートフェア」に出展した。

アートマネジメントを手掛けるCOMBINEが9月9日~13日、上海で開催された「第13回 上海アートフェア」に出展した。

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 アートマネジメントを手掛けるCOMBINE(京都市下京区寺町通仏光寺下ル、TEL 075-585-8660)が9月9日~13日、上海で開催された「第13回 上海アートフェア」に出展した。

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 同社設立当初から国内にとどまらず活動領域を広げていきたいという思いがあり、同展への出展を決めた。同社プログラムディレクターの上山潤さんは「海外に出て作品を即売することが目的ではなく、優れた作家・作品を広く紹介し、いろいろなかたちでアートビジネスのパートナーシップを結べる関係を模索し、わたしたちが紹介する作家の作品を理解しコレクションしていただける良質なコレクターとの交流を求めることが目的」と話す。

 出展したのは同社サイトで紹介している作家の作品。輸送コストはかかったが、あえて「大作」を中心に選んだという。「国内と違い、中国をはじめ海外では中心的な作品サイズがかなり大きい。やはり『力作』というもので訴えかけなければ反応が鈍い」と上山さん。さらに「色使いやディテールに使っているモチーフなど、『日本的な雰囲気』でどこか彼らの国と相違するものを想像して選出した」。

 過去2、3年のバブル期に比べると来場者は減少したが、それでも5日間の会期で来場者は4~5万人に上ったという。上山さんは「今回、日本からの出展はCOMBINEのみだったが、日本アートに対する関心は非常に高く、かなりの来場者にご覧いただけた」と話す。

 出展について、上山さんは「ビジネスとして潤うということはなかったかもしれないが、的確に状況をとらえたところや内容的に優れているものなどはちゃんとした反応があったと思う。わたしたちも展望をつかめるような実感を得ることができた」と振り返る。「上海万博を来年に控え、人・物・金そして『情報』は間違いなく上海に流入している。この状況をどうつかむかが一番大事だと改めて考えた」とも。

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