京都国際マンガミュージアム(京都市中京区烏丸通御池上ル、TEL 075-254-7414)は7月中旬から、海外からのインターンシップ生を受け入れている。
今回インターシップとして参加しているのは、フランス・パリのエセック経済商科大学院大学(ESSEC)で経営学を学ぶヘレン・ラサルーテス(20)さん。広報業務のアシスタントなど、9月中旬ごろまで約2カ月間業務にあたる。
ヘレンさんが日本文化への興味をかきたてられたのはマンガとの出会いからだったという。高校時代に日本語を学び、その情熱から今回のインターンシップに参加。「大好きな京都に3カ月も滞在することができ、自分が情熱を持てる仕事に携わり、さらにいろいろ勉強できるこの機会にワクワクしている」とヘレンさん。
漫画については、日本とフランスでは大きな違いがあるという。フランスのフアンの間では「ジャパンマニア」とよばれるほど漫画は身近なサブカルチャーになっており、毎年新たなフアンを獲得しているという。
ヘレンさんの好きな漫画は「シティーハンター」。「子どものころにフランスで初めてテレビで放映されたアニメで思い出深い」と話す。最近のお気に入りは「花より男子」。「ほかにもお気に入りがありすぎて、とてもリストにしきれない」とヘレンさん。
欧米からの来館者も多い同館。海外からのインターンシップについて、同館広報担当の中村浩子さんは「今後も積極的に受け入れていきたい。外国の来館者にどのような情報が必要かも検討していきたい」と話す。
現在開催中の「妖怪天国ニッポン展」について、ヘレンさんは「妖怪は日本文化のあちこちに顕在している。フランスの信仰と比較するのも面白い。幻想的な雰囲気に浸っていただける」とコメント。外国人観光客へのより快適なサービスを目指して活躍が期待される。