ホテルグランヴィア京都(京都市下京区烏丸通塩小路下ル)は6月から、笠原寺(山科区)で実施される「1日尼僧修行体験」とホテル宿泊を組み合わせた女性限定の「『1日尼僧修行体験』宿泊プラン」の販売を始めた。
大本山川崎大師京都別院である笠原寺は、1979(昭和54)年に笠原政江尼が開山し、翌年から来山する悩める女性を一堂に集めて話し相手になることを目的に「1日尼僧修行体験」を開始した。体験者は中学生から80代までと幅広く、延べ3,000人以上にのぼる。
同プランは2006年から毎年期間限定で販売しており、首都圏を中心とした「癒やし」を求める30~40代の女性をターゲットに据えている。同ホテル広報担当者は「尼僧体験という普段とは違う空間を無心で体験していただくとともに、京都を感じ楽しんでほしい」と話す。
スケジュールは、1日目に同ホテルチェックイン後自由行動。2日目の朝、笠原寺に移動し約6時間の尼僧体験後、現地解散となる。尼僧体験では、香をまたぎ心身を清浄にする儀式「足香」から始まり、精神統一をする「安座」、願い事を念じながら大日如来を描く「写仏」などを行う。
同担当者は「期間限定で尼僧体験を行う日程のみの設定にもかかわらず反響があり、例年20人前後の利用がある」と話す。「普段と違う空間と体験から自分を見つめ直し、癒やしを全身で体験できる。さらに京都の文化にも触れながらゆったりとした時間を過ごせて、現代に暮らす女性にはぜいたくなひとときになるはず」(同)とも。
設定日は6月~来年3月の指定日。料金は1人=25,000~30,000円(1室2人利用の場合)で、ホテル宿泊(朝食付き)・尼僧体験(昼食付き)・笠原寺までの往路タクシー代が含まれる。問い合わせ、予約は宿泊予約係(TEL 075-344-4433)で受け付けている。