文政2年(1819年)創業の老舗和菓子店「祇園饅頭」(京都市東山区四条通大橋東詰、TEL 075-561-2719)は、3月中旬からかしわ餅を販売している。かしわ餅は5月5日の端午の節句の供え物として、その時期に合わせて発売が開始されるところが多いが、同店では販売を希望する声が多いため3月中旬から店頭に並ぶ。
同店のかしわ餅は、白川橋にある工場で炊いた自家製の味噌餡を使用。創業当初から受け継がれているオリジナルで、全国和菓子展で技術工藝大賞を受賞したことも。「季節や天候などにより差はあるが、今の時期であれば1日平均200個は出る。多い日では300個出ることも」と同店担当者は話す。
「味噌餡のかしわ餅を気に入ってくださっている地元の方も多いが、祇園という土地柄観光客の姿も多く、外国の方が買いに来られることも」と同店担当者。中には「コーヒーにも合う」と購入する外国人の姿もあるという。
同店では味噌餡とこし餡のかしわ餅、桜餅など季節の商品のほか、米の粉で作られる「しんこ」「にっき餅」「六方焼」など1年を通して販売する看板商品も並ぶ。商品はいずれも140円。1個から購入できる。かしわ餅は6月10日前後まで販売予定。
営業時間は10時~21時30分。木曜定休。