京都清宗根付館(京都市中京区壬生賀陽町、TEL 075-802-7000)で7月1日より、夏の一般公開が始まった。
同館は、京都市内に唯一現存する武家屋敷である京都市指定有形文化財「旧神先家住宅」を修復し、昨年11月に「日本で初めての『根付』専門美術館」としてオープンした。春・秋にそれぞれ1カ月、夏・冬にそれぞれ2週間の一般公開を行っており、今回で4回目の一般公開となる。
根付は、江戸時代に印ろうやタバコ入れなどの「提げ物」を携帯する際、その紛失や盗難を防ぐ目的から、提げ物の先に付ける留め具として製作されたもの。象牙や木などの小さな素材に精巧な造形が施され、欧米では早くから意匠と美しさが高い評価を得てきたという。
同展では、同館・木下宗昭館長が40年にわたり収集してきた根付のコレクション約1,600点の中から、古典根付・現代根付合わせて800点を展示する。ユニークな題材をモチーフにした作品も数多く並び、拡大鏡の設置や回転式の台座を用いた展示など、小さな作品をじっくり鑑賞できるよう配慮されている。
開館時間は10時~16時(入館は15時30分まで)。入館料は、一般=1,200円、中学生・高校生=600円。夏の一般公開は7月14日まで。