京都市が推進する「DO YOU KYOTO?」プロジェクトのキックオフイベントが6月16日、京都駅前広場で開催された。
京都を中心に活動する2人のシンガーソングライター、阿部ひろ江さんと神人(かみひと)さんが、それぞれ環境問題をテーマに歌を披露し、小学生~大学生、市民団体から自身の体験に基づく「エコアクション宣言」がなされるなど、環境への取り組みを呼びかけた。
崇仁小学校の児童たちは、学校にあるビオトープで「自然の大切さ」を学び、環境を守ろうと宣言。朱雀中学の女子生徒は、川の観察を通して川の美しさは人の心の美しさを反映するのではと、6月22日に開催される「京都ジュニア環境サミット」で訴える。
門川京都市長はあいさつの中で「昨年3月にドイツのメルケル首相にお会いした際『DO YOU KYOTO?』を教わった。1997年の京都議定書が京都で採択されたことから『環境にいいことしていますか?』という意味だという。京都人として誇りに思ってよいと同時に、現実はどうだろうかと振り返った。自らの足元から見つめていかなければと実感している」と話した。そして「今日、この日からスタートしたい。みんなで頑張りませんか?」と会場に呼びかけた。
京都市少年合唱団も「瑠璃色の地球」など曲の合間にゴミの分別や練習会場の節電といった環境への取り組みを紹介した。最後に京都タワーのライトダウンを全員でカウントダウン。ライトダウンの瞬間、どよめきと拍手の中、イベントは閉会した。
京都市は京都議定書発効の日にちなみ、毎月16日を「DO YOU KYOTO?デー」とし、「ライトダウン」の参加呼びかけや「ノーマイカーデー」など、市民ぐるみで地球にやさしいまちづくりキャンペーンを展開する方針。
同プロジェクトの推進のため、京都市では「DO YOU KYOTO?」のロゴマークを募集している。最優秀賞=10万円(1点)、優秀賞=3万円(2点)。募集期間は6月16日~8月1日(当日消印有効)。詳しくは京都市総合企画局地球温暖化対策室(TEL 075-211-9281)まで。