紙の専門店「楽紙舘」本店（京都市中京区蛸薬師通高倉西入、TEL 075-221-1070）が6月12日、上村紙・本社隣にオープンした。

　京都文化博物館（中京区三条高倉）1階の文博店に次いで2店舗目となる同店は、延べ床面積843.37平方メートルで、地上5階建て。

　1・2階はショッピングフロアで、源氏物語の一筆せん（全54種類、各420円）・源氏物語をテーマにした手作りの和紙人形（全54種類、1,575円～）など同社オリジナル商品のほか、さまざまな紙製品を多数取りそろえ、産地・品種別に分けられた和紙や洋紙の1枚単位での販売も行う。1階奥に設けた紙すき場では、客が実際に紙すきを体験できる（事前の予約が必要）。

　3階では資料展示を行っている。近く発刊される「2000年紀和紙總鑑」全11巻の資料を1カ月1巻のペースで入れ替えて展示。現在は第1巻の資料を展示中で「高松和紙」「月山和紙」「東山和紙」など計104枚の実物展示を行い、それぞれの歴史を紹介している。現在は展示のみだが、今後は販売も行う予定。紙の製造工程を原料の実物サンプルとともにパネル展示するなど、紙に関する歴史・文化・情報を集めたスペースになっている。

　営業時間は10時30分～18時。月曜定休（祝日の場合は翌日）。

蛸薬師に紙の専門店「楽紙舘」－上村紙、本社隣りに開設へ（烏丸経済新聞）楽紙舘