京都四條南座(東山区四条大橋東詰、TEL 075-561-1155)で12月31日、ニューヨークメトロポリタン歌劇場(MET)のオペラが「METライブビューイング」として大スクリーンで上映される。上映第1作となる31日は、モーツァアルトの「魔笛」。
「魔笛」はモーツァアルトの最後の作品で、王子タミーノの冒険物語。ミュージカル「ライオンキング」で知られるジュリー・デイモアが演出し、色彩豊かな舞台になる。ニューヨークのメトロポリタン劇場で上演されてから数時間後に日本語字幕が付いて上映される。
「METライブビューイング」は、メトロポリタン歌劇場と松竹が提携。同劇場で上演されたオペラを日米欧に光ファイバーで配信するもので、今回の「魔笛」の上映が世界初になる。HD映像と6チャンネルの音響で高画質・高品質な映像と音響が楽しめる。
関係者によれば、歌舞伎とオペラのファンは重なっており、今回も、普段南座で歌舞伎を鑑賞している人の来場が見込まれるという。南座の担当者は「オペラは歌舞伎と同様に400年の歴史がある。オペラファンのみならず、普段親しみのない方にも『METライブビューイング』を通じて、オペラの世界の幅の広さを体験してほしい。『魔笛』は、子供にも楽しめるような演出になっているので、冬休みの小中高生にも是非観てほしい」と話している。
第2作は、2007年1月11日、12日=ベッリーニの「清教徒」(東京のみ)、第3作は、1月31日=タン・ドゥンの「始皇帝」(南座、東京は16日)の予定。第4作以降の上映も、来年2月以降に予定されている。(上映劇場は未定)
上映開始時間は15時30分と18時の2回。料金は4,000円(全席指定)。残席に限り当日券を販売する。