京都・寺町二条の日本茶の老舗「一保堂茶舗」(京都市中京区寺町通二条上ル)は5月10日から、新茶の販売を開始した。
販売する新茶は、「宇治本場 特撰新茶」の大缶箱(255グラム=6,300円)、中缶箱(168グラム=4,200円)、小缶箱(104グラム=2,625円)、100グラム袋(2,310円)、50グラム袋(1,155円)の5種類。大缶は急須で約26回分の量。
新茶は香りが独特で、通常の煎茶に比べ若い香りがするという。例年の購入者は、地元から全国まで幅広く、年齢層も幅広い。通年取り扱う商品は「毎年同じ味」になるように仕上げるが、新茶は「今年の味」を大切にしており、「新茶だけは、毎年味も香りも少しずつ異なる」と同社企画広報室の川越さん。
新芽が芽吹く4月から摘み取る5月までの約1カ月間は、気温の変動や降雨量などに一喜一憂する時期だという。今年の新茶は、例年に比べ良い天候に恵まれ順調に芽が育ったという。
新茶の青く若い香りは今の時季のみ。密封状態であっても香りは徐々に失われていくので、梅雨明けまでに飲みきるように薦めているという。「新茶によって季節の到来を実感する方も多い。季節感を忘れがちな忙しい毎日だが、丁寧に淹れた新茶でほっと一服し、初夏の訪れを楽しんでいただきたい」(同)と話す。
売り切れ次第、販売終了となる同品。例年6月中旬には終了するという。
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