ひばりプロダクション(東京都目黒区)は4月26日、「京都嵐山 美空ひばり座」(京都市右京区、TEL 075-864-5000)をリニューアルオープンする。
同社は、2006年に閉館した「京都嵐山 美空ひばり館」を買い取り、全面リニューアルを図った。地下2階・地上2階で約2,064平方メートル。総投資額はおよそ23億円。館内には、等身大の美空ひばりさんが35体並び、昭和の雰囲気を再現。りんごの形をしたセンサーに触れると音響研究所が合成した美空ひばりさんの声が流れるなど、ひばりさんが生きた昭和の時代を体感できる「体感型展示学習人物史館」をコンセプトにしている。
同館では、全シングル559曲から自分の好みの曲(1曲=210円)を選び、カスタマイズしたCDを制作・購入することも可能。ひばりさんとのデュエットCDも作る(2曲=1,200円)ことも。館内のカフェ「ウイスタリア」では、ひばりさんが自宅で好んで食べていたという「スペアリブ」(300円)をはじめ、舞台公演やロケーションでの昼食用のお弁当「三色弁当」(1,100円)や「もち入りオニオンスープ」(800円)などを提供。
「京の伝統銘品コーナー」では、京都の伝統工芸とのコラボを行ったグッズを販売。京都の香老舗「松栄堂」によるお香(10本入り=1,050円、60本入り=2,310円)は、ひばりさんが好んだという紫を用いた藤の香とラベンダーの香がセットになっている。京和傘「日吉屋」のミニ和傘(5,775円)や「かなだや」(山科区)のおかき「りんごの気持ち」(578円)なども。
老舗とのコラボ商品を開発したクリップ(東京都港区)の島田昭彦さんは、「伝統とモダンを融合させた新しいプロダクツを、ひばりさんの生き様やメッセージを盛り込んで開発し、表現した」と話す。初年度の入場目標は85万人。
入場料は、大人=1,400円、中高生=500円。