京和志(きょうわし・向日市上植野田町池田1-29)は8月16日、色ごとに版を作って手染めした友禅和紙を使った「おくりふみ」ワークショップを「&H museum」(京都市中京区桝屋町)で行う。
「おくりふみ」は葬儀の際、棺の中に入れるお手紙を包むもので2021年9月から販売を始めた。「雲」「流水」「からくさ」の3つの柄に色違いや、折り方の異なる「ストライプ」と「耳つき」の合計16種類を展開する。
同社代表の山谷桂子さんは友禅和紙の工房に務め新しい柄を作るなど企画を行ってきた。コロナ禍で需要が減る中、自分で友禅和紙の良さを広めたいと起業を決意し、「おくりふみ」の開発にこぎつけた。
ワークショップでは、友禅和紙を折って手紙が入れられるよう「形折」と呼ばれる伝統的な手順に従って折っておくりふみを作る。型染めで手刷りの友禅和紙の風合いは葬儀以外にも高級な手紙包みとして特別な人に贈ったり、ふくさを兼ねてそのままで渡せるという。
山谷さんは「手紙を書くことはその人と向き合う時間になり、心の整理になるのではないか。五山の送り火の日なので、大事な人のことを思いながら届けたい気持ちをこめて手紙を書いて包んでもらえたら」と話す。
参加費は2,000円(夏の和菓子と抹茶(冷茶でも可)付き)。申し込みはフェイスブックページもしくは山谷さんのメールから受け付ける。