染めの技法を使ったデニム製品の製造・販売を行う「京都デニム」(京都市下京区)が現在、染色の体験ワークショップを週末限定で提供している。
体験は、桜の柄に「抜染(ばっせん)」(デニムの紺色を取り除く)した生地に、体験用の染料を使って筆で染める。職人がやり方を指導し、10分程度で完成する。
6月19日には、同店アンバサダーに応募して大阪府から母親と来店した結花(ゆいか)さん(8歳)が参加。初めに、職人の赤瀬まりんさんから「濃い色は薄い色を重ねていく」「生地の上で色は混ぜる」などと基本を教わった。
結花さんは花びらの一枚一枚に色を選んだり、花びらの柄に細かく筋を入れるなど集中して作業に取り組む結花さんの様子に赤瀬さんは「染色は塗るというより色を『挿す』というが、お手本みたいな筆の運びでとても上手。グラデーションもきれいにできている」と絶賛していた。
同店広報担当者の宮本和友さんは「短時間で完成して持ち帰れるのでとても気軽に体験していただいている。染色や職人に興味を持ってもらったり、職人を支援するきっかけになったりすれば。当社にとって『原点回帰』のような取り組みなので、これから力を入れていきたい」と話す。
ワークショップは土曜・日曜・祝日に開催。料金は1人=500円。体験時間は1回約10分。申し込みはホームページで受け付ける。