「小川珈琲 境町錦店」(京都市中京区堺町錦小路上る菊屋町)が2月11日、オープンした。
築100年を超える町家を改装した同店は地上2階建て。1階は店舗で2階はイベントスペースとして使用する。
同社は創業1952(昭和27)年。90年代から有機栽培やフェアトレードコーヒーを取り扱ってきた。現在、日本のオーガニックコーヒーのシェア80パーセント以上が同社の製品だという。今年70周年を迎えた同社が同店のコンセプトに「100年先も続く店」を掲げる。
同店で提供する8種類のコーヒーはすべて有機JAS認証や国際フェアトレード認証のある「エシカルコーヒー」(600円~)。フードメニューもできるかぎり地産地消、京都のものを使ったものに挑戦した。例えばモーニングで提供するトーストは、ブーランジェリーの「ル・プチメック」(上京区)の西山逸成さんの協力でオリジナルの京都産小麦100%の食パンのトーストを用意(780円)。佐々木酒造(上京区)の「べっぴん米糀」と淡路島の藻塩から作った塩糀を使う自家製バターを添える。
ネルドリップはオーガニックコットンを使うほか、バターは量り売りにしたり、テークアウト容器の持参を呼びかけるほか、メニューはQRコードを読み込むなど細部まで店舗のコンセプトを徹底した。
同社常務取締役の宇田吉範さんは「当社が長年取り組んでいた、おいしいを届けることはもちろんサステナブルな活動体験できる場所としてオープンした。これからも次の100年のために挑戦をしていかなければと思っている」と話す。
営業時間は7時~20時。