京都府立植物園(京都市左京区)で現在、ハンゲショウが見頃を迎えている。
ハンゲショウはドクダミ科の植物。この時期に白い葉が目立つことから、七十二候の一つ、夏至から11日目ごろの「半夏生」、半分葉が白くなるので「半化粧」の字が当てられる。
同園のハンゲショウは、台風で巨木が倒れて日が差すようになったことで今年は数も増え、勢いもあるという。この時期に白くなるのは、花弁がないハンゲショウの花に虫を誘うためと考えられている。
同園技術課職員で樹木医の津田桂子さんは「白く見える部分は花弁でも苞(ほう)でもなく葉。葉緑素が抜けて表面の気泡が白く見えていて、花が終わると再び緑になる。この時期の涼しげな変化を見ていただければ」と話す。
見頃は7月上旬まで続くという。
開園時間は9時~17時(入園は16時まで)。入園料は、一般=200円、高校生=150円。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、入園時は検温を行うほか、一部の施設を閉鎖している。屋外の展示では適宜マスクを外して熱中症にも気をつけるよう呼び掛けている。