壬生にある根付け専門の美術館「京都 清宗根付館」(京都市中京区壬生賀陽御所町、TEL 075-802-7000)で11月1日、特集展「秋の名品展」が始まった。
根付けは江戸時代に印籠などの提げ物を携帯する際に落下や盗難を防ぐための留め具として生まれた道具。小さい中にも造形の面白さや彫りの細かさなど工夫が凝らされている。
今年制作された作品のみを集めた同展示。展示されている作品は全て同館が主催する「ゴールデン根付アワード」出品作で、10日には受賞者への授与式が行われる(一般非公開)。
展示では金井麻央さんの寄り添う2羽の様子をかたどった「緑鳩」や小野里三昧さんの差し根付けでもうもうと立ち上る煙に犬の頭が付いた「狼煙(のろし)」のほか「パンドラの箱」をモチーフに、細かな彫りが特徴の及川空観さんの「パンドラのおもちゃ箱」などが並ぶ。
開館時間は9時~17時(最終入館は16時30分)。入館料は、一般=1,000円、高校・大学生=800円、小・中学生=500円。月曜休館(祝日の場合は翌火曜休館)、11月10日は休館。11月30日まで。