京都清宗根付館(京都市中京区)で現在、栗田元正(もとまさ)さんの特集展示が開催されている。
根付けは印籠(いんろう)や巾着を帯から提げる際に使われた留め具で、主に象牙やツゲの木、鹿の角などを彫って作られる。
同展では、鳥や植物、歌舞伎などをモチーフにした根付けを制作する栗田さんの作品を展示する。邪を払うといわれるクジャクの頭部を大胆にモチーフにした「かしら」のほか、「みなぞこ」など細長いうなぎの体をかたどることで帯などに差して使う「差根付」の作品が並ぶ。
4日に来日したという米国人女性4人組は「根付に興味があり来館した。どれも小さくて、内側にまで細かく彫刻されているのがとてもすてき」と展示作品に見入っていた。
開館時間は10時~17時(入館は閉館30分前まで)。入館料は、一般=1,000円、小・中・高校生=500円。月曜休館(祝日の場合は翌日休館)。