妙心寺の塔頭(たっちゅう)寺院「長興院」(京都市右京区)が5月1日から、令和の御朱印授与を始める。
同御朱印は見開きの大きさの和紙に、令和の揮毫に梅の花を描く書き置きのもの。令和の由来が万葉集の「梅花の歌」序文であることと、同院に梅の古木があることにちなむ。参拝日と参拝者の名前を入れて授与する。
御朱印の絵は、梅の幹を墨で、花は薄墨と赤や黄色の水彩で彩色を施す。彩色のある絵入りの御朱印は、これまで予約拝観のみだったが、今回初めて一般に向けて授与することにした。
同寺院住職の息子で、御朱印の絵を手掛けた白井太悠(だいゆう)さんは「令和の発表にあったように、梅の花が香り高く咲くように、皆さんに新たな時代に花開いてもらいたい」と話す。
28歳で次代の同院を担う白井さんは「どんな御朱印をいつ受け取れるのか発信してほしいというツイッターからの声や、(非公開寺院だったが)拝観できないかというお声を受けて予約拝見も受け付けるようになった。お寺も時代に合わせながら、親しんでもらえるようにしていきたい」と話す。
受け付けは10時~16時。絵入り御朱印の納め料は1,000円、令和の御朱印は1,500円。火曜・水曜休み。(5月1日~5月13日まで無休)。令和デザインの御朱印は今年中まで。