ビール原料の生産者やビール醸造所、キリン、京都府などでつくる「京都産原料100%ビールプロジェクト」は2月8日、プロトタイプ3種を発表した。
現在、ほぼ輸入に頼っているビールの原材料や、加工・醸造から提供までを京都府内で行う「100%京都産」のビールを目指し、京都学園大学発酵醸造研究所の篠田吉史さんを中心に昨年8月に立ち上げた。プロジェクトでは大麦の収穫量やホップの新品種開発といった分科会ごとに課題に取り組む。
100%京都産ビール「K100」の展開に向けプロジェクトでは、今年から来年の4月まで3回プロトタイプを発表するという。今回は3つの醸造所が京都産の大麦とホップを25%以上使い醸造した。今後は、主酵母を含めて京都産にすることを目指す。
今回発表したのは一乗寺ブリュワリー(左京区)の「K80アンバーエール」、Kyoto Beer Lab(下京区)の「京都産セッションペール」、スプリングブリルワリー(SVB)京都(中京区)の「京づくり#002」。それぞれに京都府産原料の割合や醸造方法も異なる。
篠田さんは「産官学を巻き込んで、京都府全域で経済発展につながる100%京都産ビールの実現に向けて取り組みを加速していきたい」と意気込む。
価格や販売場所は商品によって異なる。なくなり次第終了。