11月に再開場する京都四條南座(京都市東山区)で10月9日、外観の夜間ライトアップが始まった。
南座は耐震工事のため休館していたが、9月25日には足場などが撤去され、軽量瓦の屋根や塗りなおされた外観が見られるようになった。
ライトアップは東京の歌舞伎座に続き、石井リーサ明理(あかり)さんが担当。「京都らしい優しく、あたたかい白」で、大屋根や白壁、破風(はふ)など、和風建築を強調したという。22時までは全体を照らし、それ以降は時間が進むごとにライトアップが屋根側に移り、月が屋根を照らしているようなデザインにしたという。
この日は石井さんや、11月1日に開幕する「吉例顔見世(かおみせ)興行」で襲名披露をする歌舞伎俳優の松本幸四郎さんらが点灯式に参加して新しいライトアップを披露した。
幸四郎さんは「南座のそばを通ると真っ暗で寂しかったので、こうして明かりが灯るのはうれしい。再開場最初の演目を務めるのでとても光栄なこと」と話していた。