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京都で入江明日香さん個展 パリで見た浮世絵が作品に影響

作品を解説する入江さん

作品を解説する入江さん

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 京都高島屋(京都市下京区四条通河原町)で10月3日、「入江明日香展 細密のファンタジー」が始まった。

フォトスポット

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 手すき和紙に刷った銅版画をコラージュし、水彩、墨、箔(はく)、胡粉(ごふん)などを施したミクストメディアの作品を手掛ける入江さん。2012年から文化庁新進芸術家海外研修員として1年間フランスに滞在したほか、翌年にはPATin Kyoto京都版画トリエンナーレで大賞を受賞している。

 会場には、高校時代から今年までに制作した作品約80点を展示する。パリ留学で見た景色と日本の景色をミックスした屏風(びょうぶ)絵の「Le Petit Cardinal」は、作品の登場人物や立体に起こしてフォトスポットにしている。

 京都にちなんだ新作「京都白浪図」では、着物の裾や弓から白波が立つ独特の世界を、淡い色づかいで表現している。このほか、制作過程を追った記録映像のビデオ上映も行う。

 開催初日のギャラリートーク・イベントでは、入江さんがパリの留学で作風が変化したきっかけを解説した。「日本でも見ていたのに、パリで見た浮世絵は色鮮やかで印象に残った。行く前と後では作品の色彩の幅が3倍は広がっている。今はパリで個展ができるよう動いている」と入江さん。

 開催時間は10時~20時(受付は19時30分まで)。チケットは、一般=800円、大学・高校生600円、中学生以下無料(以上、18時以降は半額)。今月15日まで。

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