京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)のステージで9月16日、京都市営地下鉄のキャラクターを小説化した「太秦荘ダイアリー」(双葉社)の著者、望月麻衣さんとイラストを手掛けるイラストレーターの賀茂川さんのトークイベントが行われた。
「地下鉄に乗るっ」のアニメを制作した魚雷映蔵(東京都)の佐野リヨウタ社長と、アイドルグループ「A応P」の工藤ひなきさんが進行を務めた。
望月さんは京都の事情を知らない編集者に「『地下鉄に乗るっ』のノベライズ、断っておきますね」と言われ、「むしろ多少無理しても引き受けたい」と引き受けたというエピソードを披露。
会場ではゲストの2人にツイッターを使って質問できる時間も設けられた。「キャラクターはどうして方言を使っていないの」と望月さんに質問が寄せられると、「小説では声が付かない分、書き分けのために萌とミサは標準語寄りにして、咲を関西弁のキャラクターにした」と明かした。
表紙のイラストについて賀茂川さんは「これまで背景はデザインだったが、小説に出てくる太秦荘をもう一人の主人公のようにレンガの一つ一つ、目地まで細かく描いたのでそこも見てほしい」と話す。
イベントでは、現在も進行中の「地下鉄男子」のアニメ制作クラウドファンディングで、初日に目標の100万円を突破した報告や、十条タケルと小野陵の制作中の短い動画が発表され、盛んに拍手が送られた。