丸池藤井ビル(京都市下京区室町通蛸薬師下ル)で3月14日、「第3回反物巻選手権 巻王」が開催される。主催は、きものステーションと京都織物卸商業組合。
和装振興の一環で2016年に始まった同イベント。第一回は、現在「京都経済センター(仮称)」に建て替え中の京都産業会館の最後のイベントとして行われ、呉服店が並ぶ室町通周辺の和装関係者25人が参加した。
競技のルールは3丈(約13メートル)の丹後ちりめんの生地を巻き終えるまでの時間と巻きの美しさを審査する。美しさは、巻き終えた反物の直径をノギスで計測し、理想に近い場合は加点もされ、巻きが甘くなって規定サイズよりも大きいとタイムが速くても失格になる
同事務局の担当者は「21日には東京でも『巻王』が行われたり、和装の業界で同様のイベントが行われるなど広がりを感じる。和装業界を盛り上げる一つのコンテンツとして各地で開催されていくのも面白いのでは」と話す。
イベントの運営委員長を務める田上智一さんは「前回大会から上位4人は、驚異的なスピードを披露してくれた。連覇を阻止するヒーローが出てくるか楽しみ。このサイズの生地をこれだけ扱えるのは和装に携わる者だからこそ。和装業界を明るく盛り上げたい」と話す。
今回から3人1組で行う団体戦「阿修羅」も始まり、同事務局では参加者を募集している。
開催時間は18時~。