京都の産業用センサーメーカー「オプテックスエフエー」(京都市中京区中堂寺町)が1月25日、「第四回 現場川柳」受賞作品の15句を発表した。作品は全て、元エンジニアで漫画家の見ル野栄司(みるのえいじ)さんがイラスト化して作品と共に特設ページに掲載する。
大賞には「火花散る インスタ映えぞ 我が職場」が選ばれた。見慣れた職場も実は格好良くてフォトジェニックかもしれないという気づきを昨年の流行語、「インスタ映え」を使って描かれている。
優秀賞の「下請けの 上から目線 好景気」という句は、仕事が多く舞い込み「納品がこの時期になりますが?」と「上から目線」にも聞こえる様子を描いた。工作機械など装置産業が好景気に沸く、時代を反映した作品が選ばれた。
広報担当の大毛沙紀さんは、「入賞作品の『ラメじゃない 金属片と 言い訳し』は文字だけではイメージしにくいが、見ル野先生に、夜のお店で付いたラメを金属片だと言い訳する旦那さんの姿をコミカルに描いてもらい、ずばり伝わった」と話す。
2月2日には阿佐ヶ谷ロフトA(東京都杉並区)で見ル野さんと実家が東大阪市の鉄工所が実家のお笑いコンビ「モンスターエンジン」の西森洋一さんを招いたトークイベントも開催する。
大毛さんは「今時の話題や、現場ならではの一句、どの職場でも共感できるような作品が集まった。書籍も出たので、興味がわいた方はそちらも楽しんでもらえるのでは」と話す。