京都国際マンガミュージアム(京都市中京区烏丸通御池上ル)で12月26日、来館者300万人記念セレモニーが行われた。
同館は元龍池小学校を改装して2006年に京都市と日本で最初に漫画学部を開設した精華大学(左京区)が、共同事業として図書館と博物館の機能を持った文化施設として開館。漫画や漫画のルーツとなる江戸時代の浮世絵、明治・大正期の雑誌など約30万点の資料を所蔵する。一般では1970年代以降に発行された約5冊が読める。
開館以降順調に入場者数を伸ばし年間30万人を記録したが、2011年の東日本大震災の影響で来場者が一時23万人にまで落ち込んだ。昨年度は29万人まで来館者数を戻している。今年も昨年とほぼ同ペースで推移しているという。
300万人目となったのは向日市から来た立溝恵里子さん、悠人くん(9)、垂也くん(8)に村田真理さんと怜哉くん(7)。門川大作市長と同大学の石田涼理事長から記念品として荒俣宏館長の色紙やマスコット「マミュー」のグッズなどが進呈された。
立溝恵里子さんは「最近の漫画と、『エースをねらえ』など昔読んだ漫画もあって、親子で楽しめるのがいい。子どもには漫画をたくさん読んで大きくなってほしい」と話す。村田真理さんも「前に息子を連れてきた時はまだ漫画が読めなかったが、読めるようになってきた。好きな作品を見つけてほしい」と話していた。