京都自動車会館(京都市伏見区)で11月8日、トヨタの次世代タクシー「JPN TAXI」の出発式が行われ、京都のタクシーやハイヤー会社、9社が参加した。
タクシー車両に使われることが多いというトヨタ「コンフォート」が来年1月までに生産終了するのに合わせ、タクシー専用車両として10月に発売された同車両。
車体はジャパンブルーと言われる濃藍(こいあい)色で、環境負荷やコストが低いLPG(LPガスとガソリン)のハイブリッド車。低床で乗降しやすく、助手席を折りたたむことで車いすのまま乗車でき、ユニバーサルデザインタクシーに認定されている。タクシー料金は従来と変わらない。
事業者を代表して都タクシー(南区)の筒井基好社長は「『おもてなしの心』を形にしたこの車両をタクシーのスタンダードにして、京都の風景を変えるという気概で運行していきたい」とあいさつした。
この日同車両を運転した都タクシーの坂本彰弘さんは「背の高い海外の方でも天井が高くて乗りやすく、スーツケースなどの荷物も積みやすい。当社は3月末までにグループ会社を含め36台の導入を予定しているので見かけたらまずは一度乗ってみて快適さを体験してほしい」と話す。