烏丸御池に京都国際マンガミュージアム-初代館長に養老孟司さん

京都国際マンガミュージアム(外観)

京都国際マンガミュージアム(外観)

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 京都市と京都精華大学(左京区)が共同運営する、京都国際マンガミュージアム(中京区烏丸通御池上ル)が11月25日オープンした。

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 初代館長には養老孟司さんが就任した。同館は、元龍池小学校の現存校舎を増改築した地上3階地下1階の施設で、施設面積は延べ5,000平方メートル。1階はミュージアムショップ、喫茶を併設しており、2階は一般公開のギャラリーゾーン、3階は研究ゾーンなどで構成されている。地下は資料収蔵ゾーン。現在は、日本の歴史資料や現代の人気作品、世界各国の名作など約20万点を所蔵している。

 特に、明治時代~現代までの作品を網羅的に扱っているのが大きな特徴。日本人の手による最初のマンガ雑誌「絵新聞日本地」などがある。明治期のものは歴史的な資料としても貴重で、他館では扱っていない。京都発のマンガミュージアムで、伝統工芸と共同で商品開発も手がけており、マンガをモチーフとした友禅染のTシャツ(亀田富染工場自社ブランド「パゴン」)も商品化されている。世界のマンガを含むポップカルチャーの中心としての役割も目指す。

 オープンから3週間が経過した。同大国際マンガ研究センター研究員の伊藤遊さんは「いわゆるマンガオタクの来場が多いかと予想していたが、若者や家族連れが目立つ。子供のころに読んだマンガを求めて来館する年配者も少なくない。今後はマンガを研究・分析する人に是非訪れてほしい」と話す。来館者のからは、「博物館ということで堅苦しいイメージがあったが、5万点を自由に読むことができるので嬉しい」との声が寄せられているという。

 また、来年1月14日までは開館記念特別企画として「世界のマンガ展」を開催。期間中、欧米やアジア諸国の1,000冊以上のマンガと世界を魅了する翻訳版日本マンガを展示しており、作品の多くは実際に手に取ることができる。1月7日には、漫画家のちばてつやさんが「マンガと国際交流」をテーマに講演を行う予定。

 入場料は、大人=500円ほか。開館時間は10時~20時。水曜休館。

京都国際マンガミュージアム

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