京都市交通局が利用者の増加に伴う車内混雑対策の一環で10月14日~29日の土曜・日曜のうち4日間、京都市バスの前乗り後降り方式の実証実験を行った。
実験は京都駅から清水寺、銀閣寺方面に向かう「洛バス」100号系統の全便。一部の停留所で乗降時間の計測やアンケートの実施、職員による混雑状況の確認など4種類の調査を行った。
路線は京都駅と観光地を結ぶ路線で、海外からの旅行者を含め利用層が幅広いことから選ばれたという。実施に当たり有識者や旅行会社なども交えた「市バスの乗降環境を考える懇話会」で意見を聞いた。
同局運輸課によると、当日は各停留所に職員を配置したこともあり大きな混乱は無かったという。計測やアンケートの結果は集計中で、本年度中に検証を進め、同懇話会などで公表する予定。懇話会からの意見を取り入れ、検討を進めるという。