漢字能力検定協会(京都市東山区)は11月1日、「今年の漢字」の募集を始めた。
今年の漢字は、その年の世相をあらわす漢字を公募で集め、清水寺で揮毫(きごう)して発表し、奉納を行う行事。1995年から始まり、今年で23回目となる。
応募は書店などに設けられた投票箱のほか、はがき、インターネットでも受け付ける。募集は12月5日まで。今年は会員登録をしなくてもスマートフォンから応募できるようシステムを刷新し、新たにツイッターのアカウントも開設した。
祇園にある「漢検漢字博物館・図書館」(漢字ミュージアム、京都市東山区祇園町南側、TEL 075-757-8686)では現在、これまでに揮毫した漢字を展示している。阪神大震災が起きた1995年の「震」から、2011年の「絆」、消費税が8%になった2014年の「税」など時代を反映する文字が並ぶ。森清範貫主が使う筆も展示する。
広報担当の岩崎恭子さんは「今年1年の出来事を清めるという企画なので、漢字と共にその漢字を選んだ理由を添えていただいている。応募を通じて漢字には複数の読みと意味があることを知ってもらえたら」と話す。
開館時間は9時30分~17時。入館料は、大人=800円、高校・大学生=500円、小中学生=300円ほか。来年2月12日まで。