暮らす・働く

京都発「現場川柳」が書籍化 「ライバルは 昔同期で 今はロボ」など112句

タイトルにもなった作品「ライバルは 昔同期で 今はロボ」

タイトルにもなった作品「ライバルは 昔同期で 今はロボ」

  • 21

  •  

 京都の産業用センサーメーカー「オプテックス・エフエー」(京都市中京区)は10月2日、同社が2014年から募集する「現場川柳」を書籍化した。

「現場川柳~ライバルは昔同期で今はロボ~」書影

[広告]

 徳間書店から出版された同書タイトルは「現場川柳~ライバルは昔同期で今はロボ~」(1,080円)。2014年から昨年までに集まった約1万3000句の中から、3回の受賞作に未発表作を加えた112句を掲載する。

 作品は元エンジニア漫画家で「シブすぎ技術に男泣き」で知られる見ル野栄司(みるのえいじ)さんと同社担当者でつくる「現場川柳委員会」が選出。掲載作品には全て見ル野さんの1コマ漫画を添えるほか、見ル野さんのコラムも載せる。

 同委員の一人、同社販売促進室課長の石谷高宏さんは「鉄板の上司ネタ・嫁ネタや芸能・時事ネタから今話題のロボットやAIネタなど作品の分野は多岐にわたる。私自身も工場でアルバイトしたことがあり『険悪の 女子達まとめる お菓子力』を読んで、15時のお菓子タイムを思い出し、とても共感した。当社の品質管理や製造、営業などの担当も加わり審査するが、それぞれ違った作品に共感している」と話す。

 同課の大毛沙紀さんは「現場に携わる多くの人に共感してもらえる上に、読み物として純粋に面白い」と話すほか、石谷さんは「京都は大小さまざまな規模のメーカーや研究所が集まっている。『街角で メイドイン俺 すれ違う』など、ものづくりの誇りが伝わる作品もあるので現場に興味を持つ学生さんにも読んでもらいたい」と話す。

 今年の作品募集も、同社が制定した「センサの日」である10月3日に始まり、例年より早いスピードで作品が寄せられているという。2人は「1次審査は2人で担当しており責任重大だが、今年はどんな句が集まるか楽しみ」と笑顔を見せる。

 作品はサイトのフォームかハガキで受け付ける。締め切りは12月15日。発表は来年1月中旬。

  • はてなブックマークに追加

烏丸経済新聞VOTE

現在お住まいはどちらですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース