梅小路公園の一角にある「朱雀の庭」(京都市下京区観喜寺町)に10月7日から、フジバカマのライトアップが始まった。
フジバカマはキク科の多年草で、秋に藤色がかった白い花を咲かせる。日本書紀や万葉集にも記載があり、日本古来から親しまれており、葉を香料として使っていたという。近年は環境の変化により野生のフジバカマを見ることは難しく、2015年に京都府のレッドデータブックに「絶滅寸前種」として登録された。
展示会では1998年に京都市内で自生しているのが見つかった株から株から挿し芽で殖やした300株を園内の浅池「水鏡」に展示。フジバカマの花の間の通り抜けができる。フジバカマに訪花する「旅するチョウ」、アサギマダラも飛び交う姿も見られた。
17時からはライトアップも行われ、暗闇の中に浮かび上がる花の姿を楽しむことができる。
入館時間は9時~17時。ライトアップは17時~20時。最終入館は30分前まで。入館料は小学生以上=200円。今月9日まで。