京都市内32会場で10月6日、「ニュイ・ブランシュKYOTO」が始まった。
京都市の姉妹都市、仏パリで行われているニュイ・ブランシュ(白夜祭)を手本に2011年に始まった同イベント。今年は「ランドスケープ×ムーブメント」をテーマに、観客がそれぞれ異なる街の風景を作り出すという。
京都国際マンガミュージアム(京都市中京区)では、門川大作京都市長と駐日仏大使のローラン・ピックさん、在京都フランス総領事でアンスティチュ・フランセ関西館長(元日仏学館)のジャン・マチュー・ボネルさんが登壇し、オープニングセレモニーが行われた。
セレモニーでは来年度、京都・パリ友情盟約締結60周年を迎えることを記念して作られたロゴマークを発表。アンスティチュ・フランセ関西館(東山区)に所属するブラジル出身のフランス人、ラファエル・ラインさんとアンジェラ・デタニコさんがデザインした両都市を意味する円と掛け橋を1本の線で60の文字を表現したロゴマークを発表した。
門川市長は「京都議定書の取り組みが世界的になってパリ協定へとつながった。今後、2都市での取り組みも強くしていきたい」とあいさつ。ローランさんは「来年は、日仏の修好条約を結んでから160年という大きな節目の年でもある。ロゴはパリと京都を結ぶ橋になる。ニュイ・ブランシュを通じて、もっと多くの橋が掛けられることを期待している」と締めくくった。
来年6月19日には、パリ市役所でも記念式典が開催される。パリ市長の入洛(にゅうらく)を呼び掛けたり、京都市内での事業展開を行ったりするという。