Impact Hub Kyoto(京都市上京区油小路通中立売下る甲斐守町、TEL 075-417-0115)で9月23日から、チャリティーイベント「北欧展」が行われる。主催は九州産業大学を中心とした同実行委員会。
東日本大震災をきっかけに、これからの日本を考えるときに幸福度や豊かさが高いとされる北欧諸国が参考例になるのではないかと始まった同イベント。福岡を中心に、東京や栃木、鹿児島で行われており、6年間で520万円を寄付した。今回のトークイベントの参加費は各1,000円で、全額東北に寄付する。
早くから北欧のデザインを日本に伝えてきた建築家・デザイナーの島崎信さんのトークでは、資源が乏しく自然環境も厳しい北欧が取った戦略をデンマークを例に紹介。福祉ロボットの活用や「スマートシティ」の取り組みを紹介し、これからの日本の方向性やヒントを提示するという。
デンマーク人の父を持つ河東梨香さんや「堀川アート&クラフトセンター」プロジェクトチームの大垣守可さん、グローカル人材開発センターの中谷真憲さん、山下晃正京都副知事をゲストに「ARTS, DESIGN AND CRAFTS考」をテーマにトークを展開。このほか「幸福度世界一」のデンマークや、フィンランドにいる日本のアニメファンの活動を紹介するイベントも開催する。
主催者の一人で九州産業大学建築都市工学部の小泉隆さんはヘルシンキで過ごしていた際に撮影した写真も交えて「北欧の光と建築」をテーマにトークを展開する。「北欧の建築は奇抜さをよしとする日本のそれよりも人の生活や暮らしを第一にできていて、学ぶところが多いように感じる。今回、様々なトークが行われるが、北欧の人の考えや、暮らし方を知ってもらえたら」と話す。
四条烏丸にある商業施設COCON烏丸(下京区)では9月23日・24日、パンやコーヒーなどの食品や文具、トートバッグ、写真パネルなどの雑貨を販売。同施設に入る家具店「ACTUS(アクタス)」ではイベントに合わせた雑貨の販売や、インテリアや家具をテーマにしたイベントや写真展が行われる。雑貨の売り上げの一部も東北に寄付する。
開催時間はイベントごとに異なる。申し込みは同ホームページから受け付ける。10月1日まで。