京都市内の32会場で10月6日、夜の現代アートイベント「ニュイ・ブランシュKYOTO」が行われる。
京都市の姉妹都市の一つ、パリ市との友好関係を深めようと2011年に始まった同イベント。パリで行われている白夜祭を手本に、各地のギャラリーや大学、教会などを夜遅くまで開館し、パフォーマンスやプロジェクションマッピングを展開する。
今年のテーマは「ランドスケープ×ムーブメント」。観客がそれぞれ異なる街の風景を作り出す試み。今年はエリアごとに4つのコースを提案したほか、ロームシアター京都や京都国立近代美術館なども初めて参加する。
京都国際マンガミュージアム(中京区)では、ミシェル・ドヌーヴさんが彫刻であり楽器である「音響彫刻」の一つ「クリスタル・バシェ」を演奏。尺八やボイスパフォーマンスとのコラボライブも行われる。
京都芸術センター(中京区)では、「プロムナード・ブランシュ・キョウト」と名付けられた2人1組で行う散策を体験できる。、1人が白くぼやけるメガネを掛け、1人が先導して同センター付近を90分間歩く。(要事前申し込み・1人での参加も可・8歳以上対象)。
元淳風小学校(下京区)では日仏の8人のアーティストが「見立て」の美術に挑戦する。「千利休とマルセル・デュシャンへのオマージュ」というサブタイトル通り、現代アートに衝撃を与えたと言われるデュシャンの「泉」(署名がされた男性用小便器)や千利休の見立ての「しつらい」に共通する「想像力」に着目。来場者の想像力に訴えるインスタレーションを制作するという。
開催時間や料金は会場ごとに異なる。