二条城(京都市中京区)で9月1日から、舞台芸術「東京キャラバン」が行われた。
東京キャラバンは、演出家の野田秀樹さんがさまざまなジャンルのアーティストらと2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて発案した舞台で、2015年に初演が行われた。今年は京都から始まり、東京・八王子、熊本で公演する。
諏訪綾子さんが監修した「体には安全、テイストは刺激的」なフードやドリンクが観客の中の数人に提供されたほか、祇園甲部の芸妓、佳つ菊さん、舞妓(まいこ)の豆千佳さんと村田製作所のチアリーディングロボットが共演。祇園祭鷹山の囃子(はやしかた)が、パフォーマーと共演した。
和太鼓や琴、三味線とバイオリンやチェロといった弦楽器の合奏が行われたほか、女優の松たか子さんが朗読、EGO-WRAPPIN'(エゴラッピン)の中納良恵さんが能楽師の津村禮次郎さんと対峙するなど伝統と新しいもの、日本のもの、西洋のものが一つの舞台を作り出した。
9月1日には公開に先駆けて公開稽古が行われ、野田さんは「多くの方の協力で、京都の文化を担う方と出会ってコラボできた。楽しく豪華なパフォーマンスになって、演出を忘れて見ていた」と話した。