北野天満宮(京都市上京区馬喰町)で7月20日、大福梅(おおふくうめ)の土用干し(どようぼし)が始まった。
大福梅の土用干しは、北野天満宮で12月13日の「事始め」から授与する大福梅を作るため、塩漬けにしていた梅を乾燥する作業。例年、梅雨明けの土用に行われる。今年は7月19日が土用入りで、同日梅雨明けが発表された。
この日は10時ごろから授与所前で、約2トンの梅を神職や巫女(みこ)ら十数人でむしろの上に並べ、風通しをよくするように広げた。この日、京都市の10時の気温は31.2度。厳しい日差しの下に広げられた梅からは甘い香りが立ち上っていた。
同宮の権禰宜(ごんねぎ)の加藤晃靖さんは「今年の梅は、ほぼ例年通り収穫できた。梅雨明けからは日差しがあって今日のように風通しもよく、干すのにはちょうどいい。まさに暦通りで、うまくできている」と笑顔を見せていた。
土用干しは8月初旬まで行われる。