四条通周辺で7月12日、祇園祭の前祭(さきまつり)「曳(ひ)き初め」が行われた。
山鉾(やまほこ)の曳き初めは、17日の巡行を前に山鉾を曳く行事で、この時は女性や子どもも含めた一般の人が参加できる。
室町通に鉾を出す鶏鉾は、四条通に出ている長刀鉾や函谷鉾などが先に曳き初めが終わったことを確認してから開始。曳き初めには、洛央小学校の児童や、浴衣姿の池坊短期大学の学生らも参加。鉾に取り付けられた綱を引いた。囃子(はやし)方の演奏をする中、高さ23メートルにもなる鉾が「ギシッ」と動き出すと、どよめきと拍手が沸き起った。
今年は、鶏鉾の会所前にあった京都産業会館と市営駐車場が取り壊され、京都経済センター(仮称)が建設中のため、町家近くの建物からは鶏鉾と函谷鉾が一度に見られる「ツーショット」が実現した。