大覚寺「大沢池」に紅いハスを咲かせるまでの軌跡を展示

新風館3階ギャラリー「トランスジャンル」で10月22日より、「1000人のどろんこ:ソウギョバスターズ展」を開催している。

新風館3階ギャラリー「トランスジャンル」で10月22日より、「1000人のどろんこ:ソウギョバスターズ展」を開催している。

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 複合商業施設「新風館」(京都市中京区烏丸通姉小路下ル、TEL 075-213-6688)3階にあるギャラリー「トランスジャンル」で10月22日より、「1000人のどろんこ:ソウギョバスターズ展」が開催されている。

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 ソウギョとは水草や水辺の草を食す淡水魚のこと。真言宗大覚寺派大本山「大覚寺」内にある日本最古の人工林泉「大沢池」に水草を除去するため放たれたソウギョにより、すべて食べ尽くされてしまったハスやスイレン、ヨシを蘇らせ、1200年前の大沢池の景観を取り戻すべく2001年、学生や各分野の専門家、華道家、市民から構成するソウギョバスターズ実行委員会(京都市右京区)が設立された。20回の活動と約1,000人の協力で、昨年には紅いハスを咲かせることに成功した。今年も大沢池には紅いハスの花が咲き、「成果が確実になってきた」(同実行委員会)という。

 展示会は7年間にわたるソウギョバスターズの活動や取り組みを展示したもので、「どろんこ」になりながら活動している姿を映像で流すほか、景観修復の際に参考にした華道「嵯峨御流」の自然の織りなす景観をいけ表した「景色いけ」も展示。また、京都駅ビルとホテルグランヴィア京都で24日~26日、嵯峨御流の景色いけで「守り伝えたい日本全国の景観」を表現したいけばな展「ニッポンノケシキ」が開催され、「ソウギョバスターズの活動の実証事例でもあるのでぜひ、こちらも併せてご覧いただきたい」(同実行委員会)と話す。

 同実行委員会関係者は「まずは大変美しくなった大覚寺大沢池を知っていただき、一度足を運んでほしい。ソウギョバスターズの活動で(池の景観が)復活したことを少しでも思い出していただけるとうれしい。積極的に人の手を入れ続けることで守っていく景観もあるということも知っていただければ」と話している。

  開催時間は11時~20時。入場無料。10月26日まで。来場者全員に「ソウギョバスターズペーパークラフト」を進呈する。

新風館ソウギョバスターズ

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