京都駅(下京区)そばに新たに設けられる「瑞風ラウンジ」が5月31日、公開された。
ホテルグランヴィア京都の15階に設けられた同ラウンジは、6月17日に運行を開始する「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(みずかぜ)」専用の待合スペース。フレンチレストランを改装したもので、広さは約80平方メートル。内装は瑞風の車両インテリアの監修を行った浦一也さんがデザインを担当し、列車のシートをイメージした一人がけのソファとなっている。
施設は、ホテルのフロントをイメージしたカウンターと瑞風の定員数の34席を設けたラウンジ部分に分かれる。瑞風の出発時刻の約1時間30分前からオープンする。スタッフの一部はそのまま瑞風に乗車してサービスを行う。瑞風ラウンジは京都のほかに大阪と下関に設置する。
ラウンジでは、「未生流笹岡」家元の笹岡隆甫さんや、聖護院八つ橋の専務取締役の鈴鹿可奈子さんといった京都の文化にゆかりのある人の講話や、車両や旅程を紹介する映像を上映。瑞風オリジナルのパッケージのマールブランシュのスイーツや、佐々木酒造の「聚楽第」、宇治の朝日焼の宝瓶(ほうひん)とわんで、古畑園(宇治田原町)の玉露を提供する。
ラウンジからは改札を通らず、一般向けに使われていないエレベーターを使うため、京都駅0番線に2~3分で到着できるという。京都駅直結の動線や京都タワーを正面に臨む景色が決め手でこの場所になったという。
車掌として勤続30年を超える列車長の長尾寛さんは「この1年ホテルマンとしての研修を積んできた。瑞風での時間と空間のサービスでお客さまに満足していただけるように力を尽くしたい」と意気込む。