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京都府立図書館で館内見学会 自動化書庫や教科書のコレクション紹介も

コンテナが行き来する自動化書庫

コンテナが行き来する自動化書庫

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 京都府立図書館(京都市左京区岡崎)で4月26日、図書館見学会が行われた。

市町村支援室での作業の様子

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 京都府立図書館は1898(明治31)年に開設し、現在の地には1909(明治42)年に移転している。京都市役所や京都大学の本部と同じ武田五一の設計によるものだが、1995年の阪神・淡路大震災で被害が出たため、建て替えられ、現在は正面の壁面が保存されている。開架は約10万冊で、所蔵数は約120万冊。1日約1000人が利用している。

 インターネットや新聞、マイクロフィルムなどの閲覧ができる「マルチメディア閲覧室」では、裁判の判例が見られるデータベースなども紹介された。京都市を含む市町村に蔵書を貸し出す「市町村支援作業室」では、ちょうど各市町村を回ってきた連絡協力車が戻り、慌ただしく館内に本の入ったコンテナが運び込まれていた。笠置町や和束町、宇治田原市などの小さな市町村は1000冊単位で1年間などの長期間の貸し出しも行うという。

 バーコードで登録された図書の入った小さなコンテナが自動的に地下の無人の書庫に収納されていく「自動化書庫」を見ていた人たちからは「工場みたい」と声が上がっていた。どの箱にどの本が入っているのかを登録すればよいため、何十巻と続くものなど一部を除き、決まった箱に入れる必要はないという。

 地下には有人の集密書架と呼ばれる移動棚がズラリと並ぶ。レファレンスなど内容を確認しながら探せるため、自動化書庫と使い分けがされるという。同館ならではのコレクションとして戦前の教科書など寄贈された教科書を豊富に所蔵しているほか、劇や映画などのシナリオが残されている。

 見学会の終了後には、同館の資料の探し方や、横断検索システムの使い方を解説する図書館活用講座も行われた。

 見学会に参加した京都市在住の増田和子さんは「自動化書庫はまるで映画の世界のようだったし、『図書館戦争』を思い出して面白かった」と話していた。

 見学会は毎月第3水曜に行われる。次回は5月17日で、活用講座では読売新聞のデータベース「ヨミダス歴史館」を紹介する。

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