御幸町六角にある「cumono gallery」(京都市中京区御幸町六角下る伊勢屋町)で12月2日、幕野まえりさんの個展「Blooming BOYS」が始まった。
幕野さんは2011年、京都に拠点を置く男性4人組のアートグループ「0000(オーフォー)」(現在は解散)に許可を得て、4人をモチーフにしたボーイズラブ作品を絵画と漫画の作品を東京・中野で発表。その後、海外のアートフェアを中心に活動し、ブラジルのアートフェアではボーイズラブ絵画が新聞の一面に取り上げられたという。
幕野さんは、村上隆さんが代表を務める「カイカイキキ」(東京都板橋区)で「五百羅漢像」のリサーチや、作品コンセプトのプランニングなどを2013年まで担当。個展は独立後初となる。
会場には漫画やアニメに出てくるような中性的な少年と花をモチーフにした新作の絵画を展開。「若冲の白鸚鵡(オウム)」は、伊藤若冲の「鸚鵡図」に描かれたオウムが擬人化され、画面の外にいる若冲を物憂げに見つめている。こうしたアクリル画のほか水墨画にも挑戦。今後は実際にモデルを立てた制作にも取り組みたいという。
会場は0000の元メンバーのokko(オッコ)さんが運営するギャラリー。幕野さんは「五条の旧0000ギャラリーで個展の話があったが、できないままに東京に出たことが心残りだった。0000への恩返しや、アーティストとして活動するきっかけをつかんだ京都で個展ができてうれしい」と話す。
一部の作品はアートSNS「startbahn」で購入可能にして、海外からの要望にも応える。
開催時間は12時~19時。今月6日まで。