「ユーキャン新語・流行語大賞」（以下「流行語大賞」）候補30語が発表され、今年の大河ドラマ「真田丸」関連ワードが無かったとネットで話題になっている。

2015年の今年の漢字はこちら

　「現代用語の基礎知識」の編集長を含む選考委員会でノミネートが決定したのは「シン・ゴジラ」「君の名は。」「PPAP」「文春砲」などの芸能やエンタメからの言葉や、「盛り土」「マイナス金利」「EU離脱」「トランプ現象」など政治・経済に関する30語。その中には俳優の西村雅彦さんが演じる室賀正武が大泉洋さん演じる真田信之を一喝する「黙れ小童（こわっぱ）」など真田丸に関連するキーワードは無かった。

　発表を受け、西村さんの事務所スタッフがツイートした「（´-`）.｡oO（だ、黙れ小童ぁぁぁ……さらば流行語大賞……む、無念）」（原文ママ）とジョークを交えたつぶやきも注目を集めている。

　そこで注目したいのが日本漢字能力検定協会の主催する「今年の漢字」だ。毎年清水寺で揮毫（きごう）により発表する印象が強いため、清水寺の貫主や、協会が選んだ漢字だと誤解されやすいが、ウェブ投票や郵送により一番多かった漢字がそのまま「今年の漢字」となる仕組みを取る。

　漢字には一つの語の中に複数の意味があることから、協会では「その漢字を選んだ理由」も併せて発表。2012年に「金」が選ばれた時は、「金環日食」「金（かね）をめぐる問題が表面化」といった理由のほか、「世界一の自立式電波塔として『金』字塔を打ち立てた東京スカイツリーの開業」「山中教授が『金』メダルに等しいノーベル賞を受賞」など直接「金」の文字と直接関係ない理由も挙げられている。

　この例からすると、今年の漢字に真田丸に関連した理由が紹介されることもあり得る。上位20位までの漢字はホームページで理由付きで紹介される。そのため、今年の漢字に選ばれなかったとしても20位までに入れば真田丸の「爪痕」を残せる可能性は高い。ちなみに昨年の20位は「楽」で1073票だった。2016年の今年の漢字では、真田丸に関する漢字が選ばれるのかにも注目が集まる。

　「今年の漢字」への応募は12月5日まで。発表は同12日に行われる。