漢字能力検定協会(京都市東山区祇園町南側)は10月13日、「今年の漢字」の応募箱を設置する企業や施設の募集を開始した。
その年の世相を表す漢字一字を募集し、発表する同企画は、1995年に始まり、今年で22回目となる。毎年12月12日の「漢字の日」の前後に清水寺で揮毫(きごう)により発表する。今年6月にオープンした漢検 漢字博物館・図書館(愛称=漢字ミュージアムでは現在、これまで発表された漢字がそばで見られる「今年の漢字展」が行われている。
2015年の漢字は「安」。安保関連法案や、テロや異常気象などへの不安、「安心してください はいてますよ」のフレーズなどの理由から選ばれた。2位以下は「爆」「戦」の漢字が続き、福山雅治さんと吹石一恵さん、堀北真希さんと山本耕史さんなど、芸能界の結婚ラッシュを反映した「結」は4位に、ラグビーワールドカップの活躍で一躍有名になった五郎丸歩選手の「五」は5番目に多く応募があった。
今年からは団体応募の方法も拡充。学校や塾などは団体用の応募用紙で団体応募要項に従って参加できるほか、企業や施設は応募箱の設置が可能となった。設置を希望する団体には「応募箱セット」を同協会から送付。とりまとめて団体応募ができる。昨年は北京や台湾の日本人会にも設置されたという。
応募箱セットは同協会「応募箱請求フォーム」から受け付ける。締め切りは11月25日。漢字の応募開始は11月1日で、発表は12月12日。