京都 東急ホテル内の和食店「たん熊北店 Directed by M.Kurisu」(京都市下京区堀川通五条下ル柿本町、TEL 075-341-2411)で8月22日、和菓子を作る体験教室が行われた。
同ホテルのシェフやスタッフが夏休み期間中に子ども向けに行う「KID'S ACADEMY」の一環。同店の調理長の中嶋章一郎さんが講師を務めた。
中嶋さんはまず、白玉粉と上白糖と水を加熱しながら混ぜ合わる求肥(ぎゅうひ)づくりを紹介。求肥に白あんを加えた練り切りに、食紅などを使って色付けた。適量の練り切りを丸くこね、桃、紅葉などの形に仕上げたほか、茶巾絞りの方法を実演しながら説明。「今日は自由な発想で作って」とアドバイスした。
コックコートにコック帽をかぶった子どもたちは、青や黄色などの淡い色の練り切りを丸め、竹串やバターナイフなどの身近な道具で筋を付けてウサギやカボチャの形を作り上げた。「くまモン」「ふなっしー」などのキャラクターに挑戦する子どもに交じり、大人もヒマワリや梅などの色や形、細工に工夫を凝らしていた。
大津から参加した片岡凌くん(4)は練り切りを味見しながら、こねたり切ったりする作業を楽しんだ。宮本瑛(あきら)ちゃん(5)は「形を作るのが楽しい」と話しながら、ゴマのペーストを使って慎重に雪だるまの目や口を描いていた。
講師を務めた中嶋さんは「今日の体験をきっかけに、少しずつ日本の四季を表現する和菓子や日本料理にも興味を持ってもらえたら」と期待を寄せた。