丸善京都本店(京都市中京区河原町通三条下る山崎町、TEL 075-253-1599)で8月13日、1周年記念のイベントが始まった。
梶井基次郎の小説「檸檬」にちなみ、レモンを置く客が多かったことから、1周年の企画として購入客にレモンを進呈。安野光雅さんの描いた「檸檬爆弾」があしらわれた文庫カバーも制作した。西川仁店長によると、原画は京都丸善が河原町に移転した記念に安野さんに依頼して制作してもらったもの。「知(とも)カード」(書籍などに使えるプリぺイドカード。2000年に取り扱い終了)の意匠に使われたが、原画は長く丸善の本部で保管されていたという。
客層は従来からの丸善のファン層が中心だという。オープン当初は規模が近い丸の内店の品ぞろえを参考にしたが、大学が多く、学生や研究者が多い京都らしく変化していったという。西川仁店長は「筑摩書房の文庫や河出書房新社といった人文系の書籍が京都の中でもよく売れている」と話す。
「当店は路面店でなく、BALで買い物をする人と当店のコアな客層が違うので独自の集客は重要。学生さんなど若い方に認知を上げられるようなイベントは積極的に行っており、長期休暇ごとにベースの集客が増えている。認知を上げながら、今後も京都の方に愛される店づくりをしていきたい」と意気込む。
営業時間は11時~21時。原画の展示は今月20日まで。